半導体の製造には回路を小さな基板に焼き付ける露光工程があり、世界の有力メーカーではこの工程を極端紫外線(EUV)で行う装置を導入しています。業界では高性能半導体の生産拡大にともなって技術革新が起き、EUV露光装置も注目を集めている状況です。当社ではこの装置の重要な部材であるマスクブランクスを製造。そのマスクブランクス製品の評価、分析、解析に関わる技術開発が私の担当業務となっています。製造には1ナノメートル(10億分の1m)レベルの精密な装置が必要。そんな極小の世界で、新しい装置の導入や既存の装置の改善に取り組んでいます。
どういった仕事を担当しているのか教えてください。

仕事のやり甲斐や社会人生活でうれしかったことは?
入社後は希望した通りの部署に配属され、充実した日々を送っています。職場では量より質が求められ、業務では常に改善を求められる状況。壁にぶつかったときには先輩のほか、グループ企業や研究所のメンバーにも相談して知恵をお借りすることもあります。ナノメートルという世界は、当然ながら肉眼で見ることができません。一般の方には想像もできない極小世界と言えるでしょう。それだけに「大変だな」と「うれしいな」という感情が交互に湧き上がりますが、常に緊張感を持って業務に取り組むよう心掛けています。

入社を決めた理由について教えてください。
就職先を選ぶ際には、そこが技術者として成長できる環境かどうかを重視していました。当社では学生時代の先輩が働いていたので、直接お会いして社内の現状をうかがうことに。その際にはガラス材料技術から成膜技術にいたるまで、当社の高い技術や品質が総合的に評価されていることも理解でき、成長性についても魅力を感じました。当社への印象は入社前から良好で、入社後も違和感を覚えることはありませんでした。最近では半導体産業に関するニュースも多く、半導体産業復活に向けて動き出したのだと実感し、私も断然やる気が出てきたところです。

学生に向けたメッセージをお願いします!
まずは自己分析を行うことが大切ではないでしょうか。自分は何を目指すのか、どのような人財になりたいのか、他人や環境に左右されない信念のようなものを確認すべきだと思います。情報を多角的に得ることも必要です。偏った情報に頼ると視野が狭くなりがちなので、友人や先輩など信頼できる人々と積極的に情報交換することもお勧めです。入社後に必要な知識は機械、電気、真空、統計など多岐にわたり、日々その重要性を実感させられます。私自身は現在、各分野の入門書を読むなど学びなおしの機会を設けるように心掛けています。
